JALグループ、欧州直行便の提供座席数を前年比16%拡大 羽田=ヘルシンキ線を冬期も毎日運航へ 2026年度下期の路線便数計画を一部変更


日本航空(JAL)グループは8月18日、2026年度下期の国際線および国内線の路線便数計画について一部変更を決定した。

国際線では欧州直行便を強化し、提供座席数を前年から16%拡大する。最新鋭のエアバスA350-1000型機をロンドン・パリ線で拡大運航するとともに、羽田=ヘルシンキ線を冬期間も毎日運航に増便する。国内線では東京(羽田)=福岡線・沖縄(那覇)線をそれぞれ1往復増便するほか、大阪(伊丹)発着の北海道路線を拡充し、帯広線を新規開設する。

欧州直行便を大幅強化 A350-1000をロンドン・パリ線で拡大

欧州方面では、JALグループが運航する直行便の提供座席数が前年比で16%増となる。

羽田=ロンドン線(JL41/JL42)は2026年度下期のみの措置として前年比128%となる。JL43/JL44便は毎日A350-1000型機で運航し前年比103%。羽田=パリ線(JL45/JL46)は2026年9月以降、毎日A350-1000型機で運航し前年比101%。羽田=ヘルシンキ線(JL47/JL48)は2026年9月以降に毎日運航化し、前年比194%と大幅な拡大となる。成田=フランクフルト線(JL407/JL408)は前年比101%で運航する。

一方、2月末より運航を見合わせている羽田=ドーハ線(JL59/JL50)については、中東情勢が不透明で運航再開の見通しが立たないとして、2026年度下期(10月24日〜2027年3月28日)は期間運休とする。中東・アフリカ方面の移動需要はカタール航空運航のコードシェア便で対応し、2027年度の自社運航便再開に向けて情勢や需要動向を注視するとしている。

成田=上海(浦東)線を復便 春節期間は羽田=香港線を増便

東アジア路線では、昨年冬期に続き成田=上海(浦東)線(JL873/JL876)を復便する。販売は8月19日(水)10時ごろから開始。運航スケジュールは成田発JL873便が9時35分発・上海(浦東)着12時20分、上海(浦東)発JL876便が14時00分発・成田着18時00分。2026年10月25日から運航を開始する。

これにより上海線の発着地は羽田・成田・関西の3拠点となる。

羽田=香港線(JL27/JL28)については、春節期間を中心に増便する。JL27便は2026年10月25日から23時55分羽田発・翌日4時10分香港着で運航。帰路のJL28便は香港5時00分発・羽田着0時10分となる。2027年1月29日〜2月7日および2月19日〜28日は週3便、2027年2月8日〜14日は毎日運航する予定だ。

JTAの那覇=台北(桃園)線、夜帯増便で1日2往復に

 日本トランスオーシャン航空(JTA)は、那覇―台北(桃園)線を1日2往復体制に増便する。

 2026年2月3日に就航した同路線(NU301/NU302)は、就航以来、月次の利用率が8割を超えている。現在運航している朝帯便に加え、新たに夜帯便を設定する。

 夜帯便(NU307/NU308)の運航スケジュールは、NU307便が那覇17時55分発、台北(桃園)18時40分着、NU308便が台北(桃園)19時40分発、那覇22時15分着。航空券は8月19日午前10時ごろから販売する。

 2026年度冬期ダイヤの10月25日から2027年3月27日まで毎日運航するほか、それに先立ち、9月24、25、27、28日と10月9、11、12、24日にも運航する。

 ※出発日によって運航時刻が異なる場合がある。

羽田=福岡・那覇を各1往復増便 大阪発着の北海道路線も拡充

 国内線では旺盛な需要に応え、東京(羽田)―福岡線を1日17往復から18往復へ、東京(羽田)―沖縄(那覇)線を13往復から14往復へそれぞれ増便する。いずれも2026年10月25日から。

 大阪(伊丹)発着路線では、北海道路線と沖縄路線を強化する。

 大阪(伊丹)―帯広線を2026年12月1日に新規開設し、1日1往復を運航する。これまで季節運航としていた大阪(伊丹)―旭川線は2026年10月25日から、大阪(伊丹)―女満別線は2027年2月1日から、それぞれ1日1往復で通年運航を開始する。

 大阪(伊丹)―札幌(新千歳)線は、2026年10月25日から2027年1月31日まで、冬期季節運航便を含めて1日6~9往復とする。

 大阪(伊丹)―沖縄(那覇)線は、JTAが1日2往復で運航を再開することなどにより、JALグループ全体で1日4~6往復に拡大する。JTAが大阪(伊丹)空港に乗り入れるのは、2007年以来19年ぶりとなる。

このほか国内線での増便として、大阪(伊丹)=宮崎線が2027年1月4日〜2月28日の期間限定で5往復から6往復へ、福岡=鹿児島線が2027年2月21日から1往復から2往復へ、小松=沖縄(那覇)線が2027年2月21日〜3月2日に1往復から2往復(期間増便)へとそれぞれ増便する。離島路線では、沖縄(那覇)=与論線・与那国線、宮古=石垣線、石垣=与那国線でも期間増便が実施される。

一方、減便となる路線もある。東京(羽田)=小松線は6往復から4往復へ、大阪(伊丹)=福岡線は4往復から2往復へ、大阪(伊丹)=大分線は3往復から2往復へ、大阪(伊丹)=熊本線は4往復から2往復へ、大阪(関西)=沖縄(那覇)線は3往復から1往復へとそれぞれ縮小する。福岡=宮崎線、鹿児島=奄美大島線・沖永良部線・種子島線・屋久島線、札幌(丘珠)=女満別線でも期間減便を実施する。

羽田=岡山線でJAL・ANA間のダイヤ調整を実施

持続可能な国内航空ネットワークの維持・発展に向けた取り組みとして、全日本空輸(ANA)と東京(羽田)=岡山線の運航ダイヤを調整した。

「国内航空のあり方に関する有識者会議」で、航空会社間の競争を原則としつつ国内航空ネットワーク維持のための方策を講じることが提言されたことを受けた対応。これまで2社間で出発時間が類似していた便について時間差を確保し、利用者の選択肢を広げる。

変更後の2026年冬期ダイヤでは、羽田発岡山行きのJAL便について主な変更点として、JL231便が8時05分発から8時20分発に、JL239便が17時30分発から17時00分発に変更となる。岡山発羽田行きでは、JL234便が10時15分発から10時35分発に、JL240便が17時50分発から17時15分発に変更される。

JALは「これからも持続可能な国内線ネットワークの構築を見据え、便数調整、他社とのコードシェアを含めた路線協調などの多様な選択肢を視野に入れ、関係各所と協議を重ねる」としている。

羽田=宮古線を春休み期間に大型化 JACはATR72-600型機を追加導入

東京(羽田)=宮古線については2027年3月19日(金)〜3月27日(土)の春休み期間にボーイング787-8型機による大型化を実施する。夏休み期間と同様の対応で、ファーストクラスの設定期間が拡大される。

日本エアコミューター(JAC)では省燃費機材であるATR72-600型機を2機追加で導入することを決定した。2027年2月より運航を開始する予定。ATR72-600型機はメーカーの性能表示に基づき、同クラスのジェット機に比べて燃料消費量およびCO2排出量が約45%少ないとされる。具体的な運航便やダイヤについては、JAL Webサイトで確認できる。

国内線の増便分については8月19日(水)から販売開始。最新の運航日などの詳細はJAL Webサイトで案内している。

 
 

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