THE KUKUNAでのトライアル風景
THE KUKUNA(山梨県)でトライアル実施
働く人のウェルビーイングを向上させることで、人材の確保・定着、生産性向上につなげる「健康経営」。JTB旅連事業は、旅館・ホテルにおける「健康経営」を支援するサービスを立ち上げた。従業員の健康増進や転倒事故などの防止を目的に、体力測定、セミナーといったプログラムを提供。支援サービスのトライアル版を山梨県・富士河口湖温泉郷のTHE KUKUNAで実施した。
「健康経営」は、経済産業省が普及、推進している。認定制度があり、実践企業にはロゴマークの使用が認められ、従業員や求職者、顧客、関係企業、金融機関などから、優良な事業者として評価を受けられるようにしている。「健康経営」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標。
JTB旅連事業のトライアルは、「健康経営」の支援事業を手掛けるビゼル(東京都中央区)との協業で展開。THE KUKUNAには、2025年9月から約3カ月間にわたって、各種プログラムを体験導入してもらった。
THE KUKUNAでは、はじめに全従業員を対象にした体力測定を実施。宴会場を会場に、(1)体組成分析器による脂肪量、筋量などの測定(2)目を閉じての片足立ち時間の測定(3)イスからの立ち上がり回数テスト(4)歩行と起立・着席のバランスの測定―などを1人10分程度で行った。
体力測定の結果から見えてきた課題への対策として、運動や生活改善のポイントを解説する従業員向けオンラインセミナーを計6回開催した。運動に関するセミナーでは、職場や自宅で無理なく続けられる約10分間のエクササイズなどを紹介した。
3カ月間の取り組みの成果は、健康、運動に関するクイズで、従業員の理解度、実践度をチェック。チェック項目は数値化され、プログラム前後の変化、サービスの効果を可視化できる。また、旅館・ホテルの担当者に対しては、「健康経営優良法人」の認定取得に向けたコンサルティングを行い、申請の手続きなどを支援した。
トライアルを体験導入したTHE KUKUNAの宮下明壽社長は「今回のトライアルを通じて従業員一人一人が自身の健康状態を客観的に把握し、コミュニケーションの機会も増え、意識が変わるきっかけになった。観光業界において人材の確保は喫緊の課題だが、『健康経営』に取り組むことで、スタッフが長く元気に働ける環境を整え、選ばれる職場づくりを進めていきたい」と語った。
支援サービスでは、ヒアリングシートから施設の現状、課題を整理した上で、専門家が改善策を提案、プログラムの実践をサポートする。
JTB旅連事業では「『健康経営』への取り組みは、決して高いハードルではない。従業員が元気に働くための職場の基盤づくりを支援していく。『健康経営優良法人』認定についても、前向きに検討する旅館・ホテルが増えている」として、サービスの活用を呼び掛けている。

THE KUKUNAでのトライアル風景




