群馬県とJR高崎支社は3月29日、大型観光企画、デスティネーションキャンペーン(DC)を2020年4~6月に開催すると発表した。20年夏の東京五輪・パラリンピックを控え、県は「東京駅から1時間でアクセスできる観光地として、インバウンドも含め、広く国内外に(群馬の観光魅力を)PRする好機」(観光物産課)と捉えている。
群馬DCは2011年以来9年ぶりで、春の開催は実に39年ぶりとなる。実施主体は、約250団体で構成するググっとぐんま観光宣伝推進協議会(会長・大沢正明知事)。
今回は群馬だけにとどまらず、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」と関係が深い埼玉県北部や秩父地域など、「県境を越えた関係市町村とも連携して実施する」という。
開催1年前となる19年4~6月にプレDC、開催後の21年4~6月にはアフターDCを行う。全国の観光関係者や旅行会社、メディア関係者、JR会社が一堂に会し、取り組みや観光資源を紹介する全国宣伝販売促進会議は19年5月ごろに開催する予定。
20年春には、高崎市が整備中のコンベンション施設「Gメッセ」が完成する予定で、交流人口増への起爆剤としてDCを最大限活用していく方針だ。