2018年日本人の国内旅行消費額、2.8%減の20.5兆円 観光庁統計


延べ旅行者数、全四半期で減少

 2018年の日本人の国内旅行消費額(観光、業務、帰省など)は、前年比2.8%減の20兆5160億円となった。観光庁が2月20日に発表した旅行・観光消費動向調査の速報値。ガソリン代や宿泊費の上昇などの影響で旅行単価はアップしたが、日並びの悪さや自然災害、天候不順などの影響を受けて年間を通じて旅行者数が減少し、旅行消費額は4年ぶりに前年の実績を下回った。

 18年の旅行消費額のうち宿泊旅行は前年比1.5%減の15兆8326億円、日帰り旅行は同6.9%減の4兆6834億円だった。宿泊旅行、日帰り旅行の両方がそれぞれ4年ぶりに前年の実績を下回った。

 18年の延べ旅行者数は、前年比13.0%減の5億6316万人。うち宿泊旅行が同9.7%減の2億9188万人、日帰り旅行が同16.3%減の2億7128万人。全四半期で宿泊、日帰りともに延べ旅行者数が前年同期に比べて減少した。

 四半期別の延べ旅行者数は、1~3月期が宿泊で3.7%減、日帰りで12.3%減。4~6月期はゴールデンウイークの日並びの悪さ、桜の開花時期の早まりなどが影響したとみられ、宿泊で12.3%減、日帰りで15.9%減だった。

 延べ旅行者数は夏以降も前年同期を下回って推移。7~9月期が自然災害、猛暑、日並びなどの影響によって宿泊で8.0%減、日帰りで19.2%減だった。10~12月期は速報値だが、日並びや悪天候などの影響で宿泊が14.9%減、日帰りが16.9%減となった。

 延べ旅行者数は減少したが、18年の1人1回当たりの旅行単価は、宿泊旅行が前年比9.1%増の5万4243円、日帰り旅行が同11.2%増の1万7264円と上昇した。宿泊旅行、日帰り旅行ともに全四半期で前年同月の実績を上回った。特に7~9月期は宿泊費やガソリン代の上昇で宿泊が13.9%増、日帰りが18.6%増となった。

 
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