2月の宿泊者数、国内・訪日ともに増加 観光庁2次速報


35都道府県がプラス

 観光庁が4月26日に発表した宿泊旅行統計調査の結果、2019年2月の宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報)は、前年同月比8.3%増の3982万人泊となった。内訳では日本人延べ宿泊者数が5.9%増の3155万人泊、外国人延べ宿泊者数が18.8%増の827万人泊で、いずれも2月としては調査開始(07年)以降で過去最高だった。外国人延べ宿泊者数が全体に占める割合は20.8%だった。

 延べ宿泊者数は、前年同月に比べて35都道府県がプラスだった。延べ宿泊者数が多い上位5位は、(1)東京都(14.5%増の494万人泊)(2)大阪府(22.6%増の347万人泊)(3)北海道(3.4%増の317万人泊)(4)沖縄県(25.5%増の206万人泊)(5)千葉県(11.9%増の194万人泊)。

 外国人延べ宿泊者数に限ると、42都道府県が前年同月の実績を上回った。外国人延べ宿泊者数の上位5位は、(1)東京都(34.7%増の174万人泊)(2)大阪府(30.5%増の137万人泊)(3)北海道(13.2%増の119万人泊)(4)沖縄県(16.3%増の46万人泊)(5)京都府(6.5%増の39万人泊)。

 外国人延べ宿泊者数の前年同月比の伸び率を都市、地方で比較すると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)が24.6%増、地方部(三大都市圏以外)が12.8%増だった。

 外国人延べ宿泊者数を国・地域別に見ると、最多の中国が20.2%増の239万人泊で全体の32.4%を占めた。続いて韓国が17.5%増の120万人泊、台湾が5.3%増の113万人泊、香港が12.6%増の56万人泊、米国が20.4%増の32万人泊だった。

調査対象変更に注意

 観光庁の宿泊旅行統計調査は、全国の全ての宿泊施設における実績を推計しているが、調査対象の宿泊施設の母集団の名簿が2019年1月分の調査から新たになったため、前年同月との比較には注意が必要だ。

 参考として新旧いずれの名簿にも存在する施設で算出した19年2月(第2次速報)の延べ宿泊者数の前年同月比は1.5%増(日本人0.4%増、外国人6.6%増)、客室稼働率の前年同月比は0.6ポイント増となる。今後公表される確定値では精度が上がった数値が算出される。

 

 
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