能登半島地震を受けて国の支援で実施する旅行費用割引「北陸応援割」は、石川、富山、福井、新潟の4県が足並みをそろえ、北陸新幹線金沢―敦賀間が開業日する3月16日にスタートできることになった。予約開始日は富山、福井、新潟の3県は3月8日、石川県は3月12日。
石川県は、被災者の2次避難と旅行者の受け入れが両立できるよう制度設計を工夫した。宿泊施設に過去の実績を基づいて予算枠を配分する際、2次避難者の受け入れに応じて予算枠を追加配分する制度を採用。実施期間についても、3県と同じ4月26日宿泊分までの予定だが、宿泊施設の実情に応じて実施期間を柔軟に設定できるよう、予算の範囲内でゴールデンウイーク以降に第2弾を実施する方針を示した。
斉藤鉄夫国土交通相は1日の会見で、「被災地の観光業の復興に向けて、北陸応援割を今月16日から開始する。実施に当たっては、2次避難に支障が生じないよう、避難者を受け入れる施設には予算配分を配慮する等の対応を行っていきたい。また、民間団体において観光キャンペーンを準備しており、官民挙げて北陸の観光を支援していく」と述べた。
北陸応援割は、キャンペーンに参加する宿泊施設、旅行業者が販売する商品が対象で、国内旅行者、訪日旅行者が利用できる。ビジネス目的の利用は対象外。割引率は旅行・宿泊代金の50%。割引限度額は、宿泊単体商品と1泊の交通付き宿泊旅行商品が2万円、2泊以上の交通付き宿泊旅行商品が3万円、対象4県のうち2県以上に宿泊する周遊型旅行商品で3万5千円。
北陸応援割の詳細については、ポータルサイト(https://oen.hk.campaign-management.jp/)が開設されている。