16年のクルーズ人口、過去最多の25万人


 国土交通省はこのほど、2016年の「我が国のクルーズ等の動向」を発表した。それによると、日本人のクルーズ人口(船内1泊以上の外航クルーズ、または国内クルーズを利用した日本人乗客数)は前年比12・4%増の24万8千人だった。同省は「5年連続の20万人台で、過去最多となった」(海事局外航課)という。一方、訪日クルーズ旅客数は同78・5%増の199万2千人で、クルーズ船の旅が盛り上がっている状況が明らかになっている。

 日本人のクルーズ人口増の背景には、外国船社の配船数の増加に伴う日本発着外航クルーズ数が増えたことがある。

 内訳をみると、国内クルーズの乗船客は同7・6%増の9万4千人、人泊数は同1・7%減の23万2千人泊。ほとんどがレジャー目的で利用している。泊数は3~4泊が31・5%と最も多く、次いで1泊の29・1%、2泊の26・5%の順。平均泊数は2・5泊で、前年と比べ0・2泊減っている。

 フライ&クルーズを含めた外航クルーズの乗客数は同15・5%増の15万4千人だったものの、人泊数は同3・3%減の118万9千人泊。国内クルーズ同様、レジャー目的が大半で、インセンティブや交流での利用は少ない。泊数は5~7泊が5割弱を占め、平均泊数は7・7泊に。

 日本を発着する外航旅客船定期航路を利用した日本人乗客数は、日韓航路乗客数の回復を受け同9・5%増の15万4千人と大きく増加した。

 日本の港湾へのクルーズ船の寄港回数は、中国からの寄港増などにより大幅に増え、16年は過去最多の2017回となった。うち、外国船社運航のクルーズ船は1443回で、クルーズ需要が高まる日本市場への関心の強さがうかがえる。

 港湾別では博多港が328回と最も多く、以下長崎港(197回)、那覇港(193回)、横浜港(127回)、神戸港(104回)と続く。

 訪日クルーズ旅客(外国人入国者)は16年で199万2千人となったが、これは過去最多となる。13年は17万8千人にすぎなかったが、14年は41万6千人、15年は110万6千人と急増。政府は20年に500万人の目標を掲げている。

 
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