10連休の旅行実施35% 30%で40%超える

  • 2019年6月11日

出かけない理由では「混雑」が最多

 
 観光庁は、改元に伴い10連休の休暇取得も可能な日並びだった今年のゴールデンウイーク(GW)の旅行動向を調査し、5月31日に結果を公表した。国内・海外、宿泊・日帰り、観光・帰省などを問わず、期間中に1回以上の旅行に出掛けた人の割合は全体の35.0%で、年齢別では30代が最高で40%を超えた。一度も旅行に出掛けなかった人は全体の65.0%で、その理由で最も多かったのは「混雑すると思ったから」だった。

 調査時期は5月10~13日。ウェブ調査によるアンケートで、国内に在住する20歳以上の男女2007人の回答を集計した。今年のGWは、土・日曜、祝日などを合わせると、4月27日~5月6日が10連休となる日並びだった。

 実際の休暇の取得日数は平均7.0日。前年のGW期間の6.2日に比べて増加した。

 年齢別のGW期間中の旅行実施率は、高い順に30代で40.7%、40代が38.3%、50代が37.7%、20代が36.4%、60代が29.4%、70歳以上が27.6%だった。期間中に複数回の旅行を実施した人もおり、実施回数は1人当たり平均1.74回となった。

 旅行に出掛けた人の同行者は、家族が52.0%、夫婦・恋人などが39.5%、自分一人が14.8%、友人・知人が11.8%など。宿泊先は、実家や親戚・友人の家が約45%、ホテルが約37%、旅館が約7%だった。

 交通機関・宿泊先の予約方法の上位は、国内のオンライン旅行予約サイト(国内OTA)が16.0%、交通機関や宿泊先のサイトが8.3%、交通機関や宿泊先の電話窓口が4.1%、旅行業者の店舗窓口が3.7%、店舗がある旅行業者のサイトが3.4%、海外のオンライン旅行予約サイト(海外OTA)が2.3%などだった。

 長期間の休暇だったが、遠出する旅行者は前年のGWより減少する結果となった。居住エリアの外に旅行に出掛けた人の割合は前年が65.5%だったが、今年は51.7%だった。首都圏は前年が80.4%だが、今年は69.8%。近畿は前年が58.7%だが、今年は44.4%だった。

 GWの10連休化による旅行意欲への影響では、「例年に比べ、旅行をしたいと思った」が16.4%、「例年に比べ、旅行をしたくないと思った」が18.6%、「例年と変わらなかった」が65.0%だった。

 年齢別の「例年に比べ、旅行をしたいと思った」/「例年に比べ、旅行をしたくないと思った」の割合は、20代が23.6%/17.6%、30代が24.0%/17.9%、40代が18.5%/18.0%、50代が18.2%/16.5%となり、「したい」が「したくない」を上回った。他方で60代は12.3%/18.5%、70歳以上は3.9%/23.0%と「したくない」が上回った。

 回答者全体の65.0%を占める期間中に一度も旅行に出掛けなかった人の理由(複数回答)の上位5位は、(1)混雑すると思った45.1%(2)経済的余裕がなかった25.5%(3)時間的余裕がなかった22.6%(4)家を離れられない事情があった12.3%(5)他にやりたいことがあった11.1%。この他の理由は、「行きたいと思う所がない」が7.8%、「交通機関や宿泊施設などの予約がとれなかった」が1.8%などだった。 

 
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