10月延べ宿泊者数、東京・大阪は6割減 


山口、秋田はプラスに

 観光庁が12月25日に発表した宿泊旅行統計調査の結果、2020年10月の全国における宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、新型コロナウイルスの影響を受け、前年同月比35.2%減の3241万人泊となった。都道府県別では、山口県と秋田県が前年同月比でプラスとなったが、45都道府県でマイナス。東京都、大阪府が約6割減となるなど、大都市部の下げ幅が比較的大きい。

 10月の延べ宿泊者数の内訳は日本人が前年同月比19.2%減の3215万人泊、外国人が同97.4%減の27万人泊。政府のGo Toトラベル事業に10月1日から東京都発着の旅行、地域共通クーポンの付与が追加され、国内旅行の需要が喚起されたとみられる。

 延べ宿泊者数を都市・地方別で比較すると、三大都市圏(東京、千葉、神奈川、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)は1064万人泊で前年同月比49.4%減、地方部(三大都市圏以外)は2178万人泊で同25.0%減だった。
都道府県別に見ると、山口県が前年同月比14.1%増の36万人泊で、9月に続いて2カ月連続でプラス。秋田県は同0.4%増の36万人泊でプラスに転じた。

 前年同月比の減少率が1桁台の地域は、岩手県(7.2%減の51万人泊)▽福島県(3.0%減の105万人泊)▽栃木県(8.4%減の75万人泊)▽長野県(5.2%減の124万人泊)―の4県。

 下げ幅が最も大きかったのは東京都で前年同月比61.5%減の267万人泊。次いで大阪府が同61.3%減の154万人泊。他に下げ幅が目立つのは、京都府(54.1%減の127万人泊)▽沖縄県(52.6%減の129万人泊)▽福岡県(46.3%減の100万人泊)▽香川県(42.5%減の27万人泊)▽千葉県(41.7%減の136万人泊)―など。

 
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