JTBは1月27日、国内パッケージツアー「エースJTB」の2010年度上期商品(4〜9月出発)の概要を発表した。40周年を迎えて、エースならではの日本の旅の楽しみ方を提案する「日本に、もっと恋しよう」を新たなコンセプトにして、(1)品質(2)価値ある価格(3)分かりやすさ──の3つを旅行者に約束。「より質のいいもの、価値の高いものを消費者に理解してもらったうえで提供するという原点に立ち返る」(高橋威男取締役)。
品質の取り組みでは、宿泊アンケートの総合評価点で80点以上の高得点を得た宿泊施設について点数をすべて開示し、旅行者の判断材料にしてもらう。宿泊施設と共同でサービス向上を目指すため、各地域に品質向上の統括責任者も置く。
濃霧、台風、ストライキなどで欠航した場合、予定外の宿泊費を1万円を上限に補償する「欠航補償プラン」も導入する。
価値の充実に関しては、旅先での過ごし方の「客任せ」から「提案」へと軸足を移し、地元、体験、本物の要素を盛り込んだ現地参加型のガイドツアーを強化していく。関西での現地参加型ガイドツアーとして、予約不要で参加費無料、最少催行人員1人の100コース「関西まち歩き100選」も企画した。
10年度の販売目標は09年度予測の1170万人を1.7%上回る1190万人。