京都市によると、07年の入洛観光客数は前年比2.2%増の4944万5千人となり、7年連続で過去最高を記録した。同市は00年に「観光客5千万人構想」を宣言しているが、順調にいけば今年にも実現しそうだ。
個人客は同2.5%増の4452万2千人、団体客は同0.5%減の492万3千人。日帰り客は同2.1%増の3648万8千人、宿泊客は同2.4%増の1295万7千人だった。
観光消費総額は6491億円に達し、前年と比べ120億円増えたが、観光客1人当たりの平均消費額は1万3128円と38円減っている。
外国人宿泊客は同15.5%増の92万6千人となり、「4年連続で過去最高記録を更新」(観光企画課)した。(1)昨年4月に米国、台湾に海外情報拠点を設置(2)奈良や和歌山、北海道との連携による外客誘致(3)外国人向け観光ホームページ(HP)の開設──などの取り組みが奏功したと見られる。国籍別では米国が最も多く30.9%を占め、以下、台湾、韓国、中国の順。
一方、少子化の進展や地域間競争の激化で減少傾向にあった修学旅行生は同0.2%増の100万5千人となり、5年ぶりに増加に転じた。