7月の宿泊者数、国内客6%減少・外国人過去最高 観光庁宿泊旅行統計調査


 観光庁がこのほど発表した宿泊旅行統計調査の結果、宿泊施設の今年7月の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比3.0%減の4453万人泊だった。このうち日本人の延べ宿泊者数は3594万人泊で、西日本豪雨などが影響したとみられ、6.4%の減少となった。外国人の延べ宿泊者数は14.4%増の859万人泊で7月の過去最高を記録し、全体の19.3%を占めた。

 7月には、上旬に西日本豪雨、中旬に猛暑、下旬に台風12号があり、宿泊旅行に影響を及ぼしたとみられる。また、日並びの関係で前年7月に比べて土曜日が1回少なかった。

 延べ宿泊者数は、全国のうち36道府県が前年同月の実績を下回った。西日本豪雨の被災地域を見ると、災害の影響と復興関係者の宿泊需要を考え合わせる必要があるが、災害救助法を適用した11府県すべてがマイナス。島根県が24.2%減、兵庫県が22.1%減、岐阜県が17.6%減、山口県が14.4%減、鳥取県が10.9%減、福岡県が10.1%減と2桁減だったほか、愛媛県が6.6%減、高知県が4.9%減、岡山県が4.4%減、広島県が1.7%減、京都府が0.1%減となった。

 延べ宿泊者数が多い上位5位の都道府県は、(1)東京都(4.1%増の542万人泊)(2)北海道(2.1%減の358万人泊)(3)大阪府(10.8%増の320万人泊)(4)千葉県(3.3%増の232万人泊)(5)沖縄県(1.2%増の208万人泊)。

 外国人延べ宿泊者数は、34都道府県が前年同月の実績を上回った。都市・地方別の前年同月比は、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)が16.0%増、地方部(三大都市圏以外)が12.0%増だった。

 外国人延べ宿泊者数が多い上位5位の都道府県は、(1)東京都(15.9%増の210万人泊)(2)大阪府(30.4%増の146万人泊)(3)北海道(8.9%増の87万人泊)(4)京都府(16.5%増の62万人泊)(5)沖縄県(22.0%増の52万人泊)。

 国・地域別の外国人延べ宿泊者数は、上位5市場のうち中国が22.1%増の234万泊、米国が16.6%増の53万人泊とプラスだが、台湾が0.4%減の117万人泊、韓国が1.0%減の97万人泊、香港が3.9%減の62万人泊とマイナスだった。


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