1月の宿泊者1%減、観光庁統計


旧正月移動が訪日に影響 26都府県がマイナス

 観光庁がこのほど発表した宿泊旅行統計調査の結果、今年1月の宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比1・0%減の3573万人泊となった。日本人の延べ宿泊者数が微減。外国人の延べ宿泊者数は1月としては過去最高だったが、昨年は1月末だった中華圏の旧正月時期が今年は2月に移ったため、伸び率が抑えられた。都道府県別では、26都府県が前年同月の実績に届かなかった。

 延べ宿泊者数の内訳は、日本人が1・5%減の2945万人泊、外国人が1・1%増の627万人泊。全体に占める外国人の割合は17・6%だった。

 延べ宿泊者数全体の上位5位の都道府県を見ると、(1)東京都425万人泊(2・8%減)(2)北海道299万人泊(8・8%増)(3)大阪府263万人泊(5・6%増)(4)千葉県174万人泊(5・9%増)(5)静岡県164万人泊(13・4%増)。6~12位の長野、沖縄、神奈川、愛知、福岡、京都、兵庫の7府県の延べ宿泊者数は、いずれも前年同月の実績に対してマイナスだった。

 外国人延べ宿泊者数に限ると、前年同月の実績に対してプラスは29道府県、マイナスは18都府県となった。旧正月時期の移動が影響したとみられ、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)は2・4%の減少となった。一方で地方部(三大都市圏以外)では5・4%の増加だった。

 外国人延べ宿泊者数の上位5位の都道府県を見ると、(1)東京都132万人泊(4・9%減)(2)大阪府104万人泊(13・6%増)(3)北海道91万人泊(2・8%増)(4)沖縄県31万人泊(12・6%減)(5)京都府29万人泊(21・9%減)。

 国・地域別に外国人延べ宿泊者数を見ると、中国が14・4%減の141万人泊で最多、全体の24・5%を占めた。以下は韓国が25・1%増の124万人泊、台湾が6・7%減の81万人泊、香港が12・1%減の46万人泊、米国が0・5%減の28万人泊、豪州が11・4%増の26万人泊、タイが10・6%増の23万人泊などだった。


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