静岡県はこのほど、2017年度の観光交流客数を発表した。それによると、前年度比2.3%増の1億5648万人となり、5年連続で過去最高を記録。旅行消費額も同2.7%増の7074億円と伸びた。
観光政策課によると、NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の放映や5月にオープンした道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」(函南町)が追い風となった。
宿泊客数は同1.9%増の1981万人。熱海市や沼津市、三島市が好調だった。
年間千人以上の集客のある観光施設や行催事、イベントなどを対象に集計した観光レクリエーション客数は同2.4%増の1億3668万人となり、6年連続で前年を上回った。
地域別にみると、大河ドラマの影響で浜松市や湖西市が増加する一方、3年に一度の「島田大祭」や「藤枝大祭り」が16年度に開かれたことから、島田市や藤枝市などは減少した。
旅行消費額を費目別にみると、宿泊費が1877億円で全体の26.5%と最も多く、次いで交通費の1773億円(25.1%)、土産品・買い物代の1660億円
(23.5%)、飲食費の1311億円(18.5%)と続く、
1人当たりの旅行消費単価は1万7994円で、前年度を2550円上回った。