記念式典後の記念撮影
道後温泉別館飛鳥乃湯泉（あすかのゆ、松山市）が１２月２６日にグランドオープンした。９月には入浴施設部分が先行オープンしていたが、中庭や回廊、広場などが完成。隣接する道後温泉「椿の湯」も改修され、同日にリニューアルオープンした。
記念式典には、野志克仁・松山市長、菅豊正・愛媛県経済労働部部長、建築家の内藤廣・東京大学名誉教授、羽藤英二・東京大学大学院教授、檜山敦・エフティ資生堂社長、新山富左衛門・道後温泉旅館協同組合理事長らが出席した。
記念式典で野志市長は「聖徳太子の来訪など道後の歴史を全国に、世界に発信するためにできた施設。道後に生まれた新しい宝だ。飛鳥乃湯泉と道後を次世代にしっかり引き継いでいく。関連の企業や旅行会社などと１００年輝き続ける場所にしたい」とあいさつした。
新山理事長は「グランドオープンを心待ちにしていた。この広場のように、多くの人が集い、くつろげ、たくさんの緑に囲まれた空間の創出を望んでいた。道後温泉の新たなシンボルとして、イベント開催などにぎわいの拠点として大切にしていきたい」と述べた。
中庭や広場は、５９６年、聖徳太子が道後温泉に来浴した際に残したとされる「湯岡の碑文」に描かれた当時の明媚な風光をイメージ。パートナー協定を締結した資生堂などから贈呈された椿を植樹した「椿の森」などを再現した。
