観光庁「宿泊旅行統計調査」4月、全国平均60.7% 30道県が稼働率プラス


 観光庁がこのほど発表した宿泊旅行統計調査の結果、宿泊施設の今年4月の客室稼働率(第2次速報値)は、前年同月比0.8ポイント増の60.7%となった。全国のうち30道県が前年同月の実績を上回った。都市部はホテルを中心に稼働率が高いが、東京都、京都府、大阪府などは前年同月の実績に届かなかった。

 客室稼働率の上位5位の都道府県は、(1)大阪府(2.2ポイント減の85.0%)(2)東京都(1.1ポイント減の84.3%)(3)愛知県(1.3ポイント減の72.9%)(4)京都府(1.8ポイント減の72.7%)(5)福岡県(0.3ポイント減の72.6%)。上位5都府県はいずれも前年同月から下降した。

 1位の大阪府は、シティホテルが93.2%、リゾートホテルが91.1%、ビジネスホテルが86.0%。簡易宿所は67.1%に達し、旅館の49.1%を上回った。ただ、従業者数10人以上の旅館は60.6%に達した。

 2位の東京都はビジネスホテルが89.3%、シティホテルが88.4%と高水準。旅館は64.2%(旅館のうち従業者数10人以上は83.2%)、簡易宿所は51.3%だった。

 宿泊施設タイプ別の全国平均は、シティホテルが0.9ポイント増の82.2%、ビジネスホテルが0.6ポイント増の76.0%、リゾートホテルが2.4ポイント増の55.8%、旅館が1.5ポイント増の36.5%(旅館のうち従業者数10人以上は52.7%)、簡易宿所が3.0ポイント増の27.8%。

 
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