延べ宿泊者数、32都道府県がプラス 観光庁統計1月速報値


日本人、外国人とも増加

 観光庁が3月29日に発表した宿泊旅行統計調査の結果、2019年1月の宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報)は、前年同月比10.2%増の3937万人泊となった。都道府県別では前年同月に比べて32都道府県がプラスだった。内訳では日本人延べ宿泊者数が5.5%増の3107万人泊、外国人延べ宿泊者数が32.3%増の830万人泊となった。外国人延べ宿泊者数は1月として過去最高で、全体に占める割合は21.1%だった。(下段に表)


 延べ宿泊者数全体が多い上位5位の都道府県は、(1)東京都(19.3%増の507万人泊)(2)大阪府(32.7%増の349万人泊)(3)北海道(4.8%増の313万人泊)(4)沖縄県(39.9%増の202万人泊)(5)千葉県(15.2%増の201万人泊)。

 外国人延べ宿泊者数に限ると、37都道府県が前年同月の実績を上回った。外国人延べ宿泊者数の上位は、(1)東京都(42.1%増の188万人泊)(2)大阪府(40.2%増の146万人泊)(3)北海道(26.9%増の116万人泊)(4)沖縄県(68.9%増の52万人泊)(5)京都府(42.8%増の42万人泊)。

 外国人延べ宿泊者数の前年同月比の伸び率を都市、地方で比較すると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)が38.3%増、地方部(三大都市圏以外)が25.5%だった。

 外国人延べ宿泊者数を国・地域別に見ると、最多の中国が54.4%増の218万人泊で全体の29.4%を占めた。続いて韓国が6.4%増の132万人泊、台湾が29.9%増の105万人泊、香港が9.4%増の50万人泊、豪州が40.2%増の37万人泊だった。

客室稼働率は1ポイント増の53%

 宿泊施設の19年1月の客室稼働率(第2次速報)は、前年同月比1.1ポイント増の53.2%だった。29都道県が前年同月の実績と比べてプラスとなった。

 施設タイプ別では、シティホテルが0.3ポイント増の69.7%、ビジネスホテルが0.2ポイント増の65.4%、リゾートホテルが0.2ポイント減の52.1%、旅館が0.8ポイント増の33.5%(従業者数10人以上の旅館は0.7ポイント増の46.9%)、簡易宿所は1.2ポイント増の21.7%だった。

調査対象の施設更新 前年比に注意が必要

 宿泊旅行統計調査は、全国の全ての宿泊施設における実績を推計しているが、調査は宿泊施設の母集団を名簿化して実施している。名簿は年1回更新。2019年1月分の調査からこの名簿が新たになったため、前年同月との比較には注意が必要。参考として新旧いずれの名簿にも存在する施設で算出した19年1月(第2次速報)の延べ宿泊者数の前年同月比は3.1%増(日本人0.1%増、外国人17.3%増)、客室稼働率の前年同月比は1.1ポイント増となる。今後公表される確定値の段階では精度が上がった数値が算出される。

 
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