日本政策金融公庫はこのほど、全国小企業月次動向調査の8月調査分を公表した。今年7月の売上DIは前月比8.9ポイント増のマイナス55.4と、マイナス幅が縮小した。サービス業、運輸業などがマイナス圏ながら上昇。8月も引き続き上昇の見込みだ。
売上DIは前年同月比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。調査は同公庫取引先の小企業(従業者20人未満。卸売業、小売業、飲食店は10人未満)1500社に行い、このうち1300社から有効回答を得た。
売上DIは昨年10月から10カ月連続のマイナス圏。新型コロナウイルスの影響で3月にマイナス60.9、4月にマイナス79.5と大きく低下したが、徐々に回復に向かっている。
業種別では、サービス業が8.7ポイント増のマイナス60.4、運輸業が6.5ポイント増のマイナス57.8、飲食店が22.6ポイント増のマイナス60.1。マイナス圏が続くも、回復基調にある。
8月の見通しDIは、全業種計で7月比1.2ポイント減のマイナス56.6。
業種別では、サービス業が4.4ポイント増のマイナス56.0、運輸業が5.4ポイント増のマイナス52.4と、マイナス圏ながら回復の見通し。飲食店は14.5ポイント減のマイナス74.6と、低下の見通し。




