【HCJ2019特集】東芝コミュニケーションAI「リカイアス フィールドボイス インカム Express」 東芝デジタルソリューションズ 


会話内容をテキストでも複数人に

 東芝デジタルソリューションズの「RECAIUS(リカイアス)フィールドボイス インカム Express」が旅館の現場で大活躍している。

 リカイアスとは、東芝が長年培った音声技術や知識処理技術を融合、体系化したサービスの総称。フィールドボイス インカム Expressでは音声認識を活用し、スマートフォンアプリを使って、インカムやトランシーバーなどの無線機と同じように、人が会話した内容を複数の相手に音声とテキスト(文字)で、同時かつリアルタイムに配信できるサービスだ。会話した内容がテキスト変換されるため、SNSのようなチャット画面のイメージで会話履歴がスマートフォン上に残る仕組みとなっている。

 旅館・ホテルの現場では、フロントやスタッフ、厨房、清掃係などの間でタイムリーなやり取りが必要になるが、無線機の場合、聞き漏れや聞き間違い、聞き直しなどのコミュニケーション・ロスが避けられない。

 同アプリでは、会話された内容を各自のスマートフォンで、テキストだけでなく録音された声でも再確認できるため、正確で無駄のない情報共有ができる。また録音された声はそのままサーバー内に蓄積、保管されるため、仮にトラブルが発生した場合でも、指示や応対内容の記録を正確に振り返ることができ、原因の究明にも役立つことがある。

 スマートフォンを利用することで、トランシーバーのようにかさばらず、携行しやすいというメリットもある。

 宿泊施設として初めて同アプリを採用した神奈川県鶴巻温泉「元湯陣屋」の宮崎知子社長は、導入の背景について「トランシーバーには何度も聞き返す無駄やノイズが大きいという問題点があった。スタッフの生産性をより高めるためにも、音声データをうまく活用し、自動的に情報共有できる仕組みが必要だった」と話す。現在では「これまで記録に残らなかったトランシーバーでのやり取りを貴重な情報源として蓄積できるようになり、お客さまに対するおもてなしの質の向上に役立っている」という。

 東芝の技術とノウハウの蓄積が生み出したRECAIUS フィールドボイス インカム Express。AIテクノロジーの活用が旅館の業務改善、生産性向上、顧客満足度の向上に結びついている。

 

①スマートフォンをインカム・トランシーバーのように活用できる

②遠隔の機器の状況をテキストと合成音声で共有できる

東芝コミュニケーションAI リカイアス 公式サイト


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