JR西日本と新潟県は8月22~24日、大学生に旅行プランの提案やSNSによる観光情報の発信を期待する「新潟カレッジ」の現地研修を新潟県内各地で実施した。越後妻有、上越、佐渡の3エリアで大学ごとに観光資源などを視察、体験した。
「カレッジ」事業は、JR西日本が自治体などと連携して各地で実施しており、地域間交流の促進、体験実習による学生の成長機会の創出、旅行需要の喚起が目的。
新潟カレッジは初開催。テーマは「観光素材の磨き上げプランの提案」。大学生が、観光資源の発掘、既存の観光資源のブラッシュアップ、観光商品の提案などに取り組む。監修は関西大学、神戸松蔭女子学院大学。
関西の大学が参加。現地研修の主な行程は、大阪駅から特急サンダーバード、北陸新幹線を乗り継いで、上越妙高駅(新潟県)に移動。関西圏から北陸新幹線で訪れやすくなった新潟県への移動を実際に体験してもらった。
関西大学は越後妻有で「大地の芸術祭」をテーマに、神戸松蔭女子学院大学は上越で「食文化、アウトドアスポーツ」、和歌山大学は佐渡で「伝統芸能」をテーマとして現地を視察し、プログラムなどを体験した。現地研修は2泊3日だが、和歌山大学のみ3泊4日の行程で実施した。
地元からは、新潟経営大学の学生が各コースに2人ずつ同行し、研修を手伝った。
初日には、大阪駅でJR西日本や新潟県の関係者らが参加して壮行会を開催した。到着駅の上越妙高駅の光のテラスでは、オリエンテーションがあり、新潟県や地元観光関係者、JR東日本の関係者らが学生たちを歓迎した。