JRホテルグループ、料理コンテストを3年ぶり開催 


里見会長から優勝トロフィーを授与される松森シェフ

ホテルグランヴィア岡山の松森シェフが優勝

 JRホテルグループ(里見雅行会長)は8月23日、「第18回JRホテルグループ料理コンテスト」を3年ぶりに開催した。ホテルグランヴィア岡山の松森寛シェフが優勝した。

 JRホテルグループは、JR各社や関連会社が出資するホテルで構成するホテルグループとして1984年に発足。現在は23社、81ホテル(総客室数1万7829室)が会員ホテルとして参加している。日本ホテルの里見雅行社長が会長、ジェイアール西日本ホテル開発の伊勢正文社長が副会長、ジェイアール東海ホテルズの伊藤彰彦社長が監事に就いている。

優勝した料理

 

 料理コンテストは、若手料理人の西洋料理の腕を高めるために実施している。コロナ禍で20年、21年のコンテストが延期となり、今回3年ぶりの開催となった。参加資格は40歳以下の社員で、調理経験年数、役職は不問。通算3回までという出場回数上限がある。

 今回は全国18ホテルから18人の競技者が出場。大和学園京都調理師専門学校で技術と味を競い合った。技術審査員は全国7ホテルの総料理長7人。試食審査員はJRホテルグループ会長、副会長、監事のほか、日本エスコフィエ協会名誉理事の大溝隆夫氏、フランスレストラン文化振興協会の大沢晴美会長ら7人が務めた。

調理場での技術審査

 

 課題として出された主材料は「秋田県産 比内地鶏」。2時間の制限時間内で調理し、各競技者がオリジナル西洋料理を完成させた。技術審査で「調理技術」「作業の進め方」「経済効率」「盛り付け」「衛生知識(制服、手洗い、爪・髪、材料洗い、まな板洗い)」の調理過程を審査。また試食審査では「味」「独創性・アイデア」「盛り付け」「素材の活かし方」「料理の完成度」を審査し、それらの総合得点で順位を決めた。

 優勝はホテルグランヴィア岡山の松森寛氏の「比内地鶏のトゥルト 生姜の香るソースで」。準優勝はホテルグランヴィア京都の鈴木昴氏の「比内地鶏のコック・オ・ヴァン風タルト仕立てソース・ヴァンジョーヌ」、3位はホテルメトロポリタンエドモントの清水滉大氏の「比内地鶏胸肉のパイ包み生姜の香り モモ肉のラグーと夏野菜の詰物 ソースマデラ」が獲得した。

 ホテルグランヴィア京都で同日に開いた表彰式で里見会長は「皆さんは日頃から切磋琢磨され、職場を代表して出場された。お客さまに対する“おもてなし”の中で料理の位置づけは極めて高い。JRのホテルはどこも料理がおいしいとお客さまに言っていただけるようになることが、JRホテルグループ全体の魅力を高めることになる」とあいさつ。その上で「調理の皆さんはその先頭に立っている。それぞれの職場の皆さんと共に、さらに上を目指して腕を磨いてください」と激励した。

 

「料理で岡山を盛り上げたい」

 優勝したホテルグランヴィア岡山の松森寛シェフは観光経済新聞のインタビューに応え、「3回目の挑戦で優勝できた。社内外のさまざまな料理コンテストで入賞経験のある多くの先輩方に技術指導をしていただいた結果だ。料理で岡山を盛り上げていきたい」と喜びと抱負を語った。

里見会長から優勝トロフィーを授与される松森シェフ

 
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