鳥取観光をアピールする(左から)寺口さん、谷本さんら
羽田空港の発着枠を配分する国土交通省のコンテストに鳥取空港が合格し、3月30日から鳥取—羽田便が5往復体制となった。ただ2年間の期限付き。一定の搭乗率が維持できなければ4往復に戻される。県は5便化定着の鍵として空港から60分以内で移動できる湯村温泉と三朝温泉のPRに熱を入れる。
鳥取県東部に位置する鳥取空港。同空港から車で兵庫県に迎えば、60分ほどで映画「夢千代日記」のロケ現場になった兵庫県但馬の湯村温泉に行くことができ、県中央部に向かえば、40分ほどで世界有数のラドン温泉と名高い三朝温泉に行くことができる。
とっとり観光大使の谷本優子さんは「湯村温泉は山陰海岸ジオパークの観光も楽しんでもらえる。鳥取砂丘や砂の美術館と合わせて周遊観光を楽しんでほしい」と語る。
三朝温泉については「今年開湯850年をむかえた。年間を通してさまざまなイベントを行うので家族連れで楽しむことができる」と谷本さん。夏休み期間中は毎晩打ち上げ花火や縁日を開催するほか、4〜9月はホタル狩り、星空観察、みささ美術館での弦楽器のコンサート、ヴァイオリン製作体験などのイベントも行う。
鳥取空港は昨年、出雲大社の遷宮効果で搭乗率が前年比9%増加した。平日の平均搭乗率は68%という。鳥取県地域振興部交通政策課長の寺口嘉昭さんは「今年は1便増加を受け前年比20%増を目指す」と意気込んでいる。

鳥取観光をアピールする(左から)寺口さん、谷本さんら




