韓国、香港、シンガポールの3カ国からスキー客を誘致しようとVJC実施本部事務局などは16、17の両日、都内で商談会を開いた。これまで韓国市場向けのスキー商談会は実施してきたが、3カ国同時に行うのは初めて。「インバウンド市場全体は好調に推移しているが、3カ国は伸び率が20%以上(今年1〜8月累計)もある。スキー旅行を通じて伸びを維持したい」と森山明事務局長は言う。
当日は日本側から宿泊施設、スキー関係企業、自治体など60団体・企業の115人が参加し、今冬のツアー造成を働きかけた=写真。これに対し、「訪日旅行商品の造成や販売に実績がある」(同事務局)、韓国28社、香港8社、シンガポール5社の計41人が出席。
商談会終了後には、海外のバイヤーを3グループに分けて視察旅行を実施。視察先の長野県、富山・石川・福井各県、福島県では「パウダースノーという雪質の良さに加え、多彩なスキーコース、温泉とセットで楽しめる」などの点をアピールしたという。
VJC事務局によると昨年の訪日外国人旅行者は756万人。うち約36%にあたる271万人が韓国、香港、シンガポールからという。