中国・陝西省文化と観光庁は9月27日、東京都港区の中国文化センターで「陝西省文化観光PR会」を開催した。日中両国の旅行業・観光業関係者らおよそ40人を招き、同省の文化・観光資源を紹介したほか、西安に古くから伝わる楽曲「鼓楽」などの披露が行われた。
冒頭は、同省で愛されている伝統的曲芸「陝北説書」のパフォーマンスを喬仰文さんが披露。中国の人気アクションゲーム「黒神話・悟空」の代表曲を演奏した。
続いて、陝西省文化と観光庁の王淳副庁長が登壇。中国の成立75周年を控える中、東京で陝西省の文化・観光プロモーションが行われることについて感謝と喜びを語り、同省の魅力について説明した。「陝西省は、雄大な歴史と輝かしい文化を備えており、中華民族のゆりかご、シルクロードの出発点、兵馬俑の故郷、中日友好地の発祥地の一つ―などさまざまな側面を有している。近年は中日両国の交流がますます密接になっており、こうした文化・観光分野における協力関係を重視している」とあいさつ。「今年4月には、中国駐東京観光代表処による『”你好(ニーハオ)!中国”シルクロードファムツアー2024』が行われ、日本の旅行商団が陝西省を訪れた。これは2020年以来、同省が迎え入れた海外商団としては初。今回のプロモーションをきっかけに、両国の人文交流がさらに広がっていくこと、中日友好の新たな1ページを描いていくことを期待している」と語った。
来賓あいさつでは、日中協会理事長の瀬野清水氏、中国駐東京観光代表処首席代表の欧陽安氏が登壇。
瀬野氏は、コロナ後に改めて同省を訪れたことを報告。現代の陝西省が若い世代の文化の中心地として発展している点を紹介した。欧陽氏も同省の魅力を紹介。「陝西省は、中国文明独特の魅力にあふれている。百聞は一見に如かず。本日のイベントを通じて、中国観光にお越しいただけることを心よりお待ちしている」とあいさつした。
イベントの後半は、同省の主要観光地や世界遺産、交通機関などの紹介や観光プロモーションが行われたほか、西安外事鼓楽団による生演奏が行われ、伝統的な楽曲を複数披露。西安唐茶、月餅の試食も振る舞われ、参加者を楽しませた。
あいさつする王淳副庁長