観光庁、女性活躍の事例集作成 

  • 2021年4月28日

「観光分野における女性活躍事例集」の表紙

「多様な人材で観光復活を」

 観光庁は、観光産業での女性の活躍を促進しようと、2020年度に開催したシンポジウムや有識者検討会の成果を事例集「観光分野における女性活躍事例集~あなたと輝くこれからの観光~」にまとめた。観光産業に関心があり、働いてみたいと考えている女性、人事や働き改革を担当している観光関連企業・団体の担当者などに向けて、女性の活躍につながっている先進的な取り組みを紹介している。

 事例集の主な内容は、観光庁が20年11月にオンラインで開催したシンポジウム「観光しごと博覧会~観光×ダイバーシティ=あなたと輝くこれからの観光~」での発表内容や、「観光分野における女性活躍推進に向けた検討会」(座長=矢ケ崎紀子・東京女子大学教授)での議論などをまとめたもの。

 先進事例として紹介されている企業、団体は、宿泊業関係がL&Gグローバルビジネス、竹屋旅館、ペニンシュラ東京、DMOなどが田辺市熊野ツーリズムビューロー、ちば国際コンベンションビューロー、旅行業関係がベルトラ、WAmazing。女性の活躍を周囲から支援する事例では、日本女子大学、パソナJOB HUB。

 宿泊業、旅行業の企業で女性の活躍につながる事例として挙げられているのは、▽女性従業員がハイヒールを履くという暗黙の了解などの慣習打破に取り組んでいる▽女性らの声を取り入れる「傾聴」の運動を全社的に推進したことなどで、女性社員が手掛けた女性限定の宿泊プランがヒットした▽育休からの復帰サポート、在宅・フレックスシフトなど柔軟な働き方を支える制度、キャリアパスの可視化などで、産休・育休後の復職率が100%、マネージャーの女性比率が35%になった―など。

 企業の先進事例以外にも、学び直しや再就職の機会につながる大学でのリカレント教育課程、観光業、接客業などの産業で働く女性や人種・民族的マイノリティの活躍を世界中で推進しているコミュニティー「WiHTL」などについて紹介している。

 事例集の冒頭のメッセージで観光庁の金子知裕国際観光部長は、「観光という裾野が広い産業が、女性を含む多様な人材、多様な能力、多様な働き方によって成り立っていること、そして、1人でも多くの方に、働く場所としての観光の魅力と可能性を感じていただくよう願っている」と期待。また、コロナ禍などを踏まえて、「観光産業の再びの復活に、そしてその先の成長に、女性をはじめとした多様な人材の活躍が力になる」と訴えている。

 観光産業における女性の活躍の推進は、国連世界観光機関(UNWTO)や世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)などの調査結果でも、「女性の社会的な地位向上にとどまらず、観光産業全体の生産性の向上、さらに、持続可能な経済成長にもつながる」と指摘されている。19年10月に北海道倶知安町で開かれたG20(20カ国・地域)観光大臣会合でも、女性の活躍を推進する行動の必要性が議論された。

 

「観光分野における女性活躍事例集」の表紙

 

 
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