観光庁は3月31日、アクティビティなどを通じて地域の自然や文化を体験できるアドベンチャーツーリズムの推進に向けて、コンテンツの発掘や磨き上げに取り組む実証事業の実施先の募集を始めた。実証事業に要する経費を国が負担する。応募は5月6日まで。
事業の正式名称は「アドベンチャーツーリズム等の新たなインバウンド層の誘致のための地域の魅力再発見事業」。
アドベンチャーツーリズムについて観光庁は、「自然」「文化体験」「アクティビティ」の三つの要素のうち、二つ以上で構成される体験型の旅行形態と定義。外国人富裕層をはじめ、国内外の観光客の消費拡大や満足度向上につながるコンテンツとして近年注目されている。
実証事業では、さまざまな分野の専門家による助言や改善指導を受けながら、地域の関係者が連携し、自然、文化、食、建築などの優良資源を発掘し、観光コンテンツに磨き上げる。
事業実施者は、自治体や民間事業者などが連携する組織や団体。自治体などが単独で申請する場合は、他の団体や事業者と連携した事業の実施体制が明確であること。
経費に対する国費の負担は、1事業当たり1800万円が上限。採択件数などに応じて金額を調整する。
公募要領や申請様式は観光庁のホームページに掲載されている。