観光経済新聞社は20日、東京の浅草ビューホテルで2016年度「人気温泉旅館ホテル250選」認定証授与式を開いた。全国の入選旅館・ホテル経営者、来賓ら約450人が出席。積田朋子本社社長が入選施設の代表に「星のマークの評価がトップランクの快適・安全・安心の証です」と記した250選入選の認定証を授与した。また250選と同時に行った「にっぽんの温泉100選」の上位3温泉を表彰。草津町、別府市、指宿市の各首長が出席し、積田社長から表彰状とトロフィーを受け取った。懇親パーティーでは通常国会の開会と重なり出席できなかった二階俊博自民党幹事長(全国旅行業協会会長)のビデオメッセージを放映。来賓から観光庁の蝦名邦晴次長らがあいさつした。
積田本社社長(人気温泉旅館ホテル250選、にっぽんの温泉100選実行委員長)は、「全国の旅館・ホテル数は約4万1千といわれているが、今回250選に選ばれた宿は最も人気のある、優れた旅館・ホテルということになる。皆さんには長い間培ってきた文化、心がある。認定証にも記載されている快適、安全、安心を保証する立派な施設だ。今後も精進を続けられるよう祈念する」とあいさつ。
後援団体の役員らで組織する実行委員会を代表して、日本観光振興協会の久保田穣副理事長が今回の250選の選定経過を報告。「審査会(12月1日)で選ばれていない宿の名前も出たが、250という仕組みの中で、涙をのんで決定した次第だ。選ばれた旅館は今後も日本文化を体現し、観光発展に尽力いただきたい」と述べた。
来賓紹介、祝電披露に続き、全国6地区の代表に認定証を授与。
北海道(北海道登別温泉・登別温泉郷滝乃家・須賀紀子女将)、東北(宮城県南三陸温泉・南三陸ホテル観洋・阿部憲子女将)、関東(新潟県湯田上温泉・ホテル小柳・野澤幸司会長)、中部(長野県池の平温泉・池の平ホテル&リゾーツ・矢島義擴社長)、近畿中国四国(香川県こんぴら温泉・琴平グランドホテル桜の抄・紅梅亭・近兼弘幸社長)、九州(大分県別府温泉・ホテル白菊・西田陽一社長)の各代表に積田本社社長から認定証を授与した。
認定証は星マークの下に「星のマークの評価がトップランクの快適・安全・安心の証です」と日英両語で表記したもの。また通算5回以上入選の施設は「5つ星の宿」として、特別の認定証を授与している。今回5つ星の宿に選ばれたのは227軒。
人気温泉旅館ホテル250選は、にっぽんの温泉100選とともに本社が毎年行っている旅行会社社員らによる温泉地の旅館・ホテルの人気投票。毎年7~10月に投票を募り、上位250軒を選定。12月の実行委員による審査会に報告し、承認を得て決定している。
後援は観光関係8団体(日本旅館協会、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、日本旅行業協会、全国旅行業協会、日本観光振興協会、日本温泉協会、日本政府観光局、公益財団法人日本交通公社)。2013年からは観光庁の後援も得ている。