スマートな事業運営目指し覚書締結
西武鉄道とJR東日本は9月28日、鉄道技術分野における覚書を締結した。社会環境が変化する中、安全で安定した輸送サービスを提供し続けるため、独自に研究開発を進めていた鉄道技術の垣根を取り払い、協力を一層強化。新たな時代に対応したスマートな事業運営を加速する。
両者は、2020年12月から西武ホールディングスとJR東日本の包括的連携のもと、スタンプラリーなどイベントの共同開催、西武鉄道の駅ナカコンビニ「トモニー」の取り扱い商品の拡充など、営業面での多種多様な連携を進めてきた。
JR東日本グループでは、安全を経営のトッププライオリティとして、駅ホームでのスマートホームドアの導入や、首都圏の輸送システムの変革として、ATO(自動列車運転装置)の高性能化による輸送安定性の向上、柔軟な運行、首都圏主要線区でのドライバレス運転の導入に向けた開発などを進めている。
西武鉄道では「お客さまへの安全・安心を提供するためのホームドア整備の加速」「より安全性・安定性の高い信号保安装置の導入」「ワンマン運転エリア拡張などの運転業務のスマート化」などの実現に向けた、各種設備の導入を進めている。
今後は、幅広い技術分野で協力し、新しい技術を導入する際の仕様共通化など、設備導入のスピードアップや開発コストの低減に取り組み、スマートな事業運営を図る。