JTB協定旅館ホテル連盟は昨年12月9〜20日、次世代経営者育成のためのトップマネージメントセミナーの特別版として米国視察研修旅行を実施した。小田禎彦会長(加賀屋会長)を団長に、各地から若手経営者層を中心に26人が参加。シアトルやロサンゼルスなど4都市を訪問し、地域づくりや地域交流について人や事例から学んだ。
視察の目的は「視野を変え、視点を深めること、一流のサービスや施設を体験することで、自館を見直し、さらに良いサービスを提供するきっかけづくりとする」(JTB旅ホ連事務局の林田秀孝管理部長)。
シアトルではダウンタウン再開発の責任者から、行政に頼らず地域一体で独自性を出すことにより、住んでみたい街の全米トップクラスにまでなった経緯を、モントレーでは市長から、観光客を増やす取り組みのポイントを聞いた。
ラスベガスでは、MGMホテルなどのホテルのバックヤードツアーを実施。滞在客を楽しませる仕掛けをホテルマネージャーから直接教えてもらった。ネバダ大学ではラスベガスの現状に関する授業を受け、夜にはラスベガスならではのショーも観劇した。
ロサンゼルス近郊のピーター・ドラッカー経営大学院では、現代経営学の発明者といわれるドラッカー博士の業績を引き継ぐ教授陣から、グローバライゼーションへの対応、組織戦略、マーケティングについての理論などを学んだ。
ホテルのバックヤード見学の様子