大分県由布市は4月1日、観光情報を発信する「由布市ツーリストインフォメーションセンター(TIC)」をJR由布院駅の隣接地に開業する。大分県立美術館を手掛けた建築家の坂茂氏が設計。運営管理は由布市まちづくり観光局。由布院の観光だけでなく、九州全体の観光情報を発信し、九州観光のハブ拠点を目指す。
TICは、2階建ての延べ床面積は約624平方メートル。Y字型の集成材アーチ柱を連続させた空間。全面ガラス張りの室内や展望デッキから、周辺の山並みや「ゆふいんの森号」などの列車を眺めることができる。
1階部分は、観光案内や宿泊あっせん、辻馬車などのチケット販売、レンタサイクルや手荷物預かりなどの窓口。2階部分は展望デッキ、図書館などを設ける。図書館には、旅に関する書籍約1500冊を設置する。
由布市まちづくり観光局の生野敬嗣事務局次長は「国内外の観光客に幅広く情報を発信し、九州観光の中心的な役割を果たしたい」と話す。