内閣府はこのほど、景気ウォッチャー調査の6月分を公表した。同月の景気の現状判断DIは48.1で、前月比1.0ポイント増と2カ月ぶりに上昇した。家計動向関連と雇用関連のDIが上昇、企業動向関連のDIが低下し、合計で前月を上回った。
DIは地域の景気を観察できる業種の人々に、3カ月前と比較した景気の現状を「良い」「やや良い」「どちらともいえない」「やや悪い」「悪い」の5段階で判断してもらい、数値化したもの(季節調整値)。
家計動向関連は同1.7ポイント増の46.9と、3カ月ぶりに上昇。小売関連、サービス関連、住宅関連が上昇。飲食関連が低下した。
企業動向関連は同0.9ポイント減の49.2と、2カ月連続で低下。製造業、非製造業ともに低下した。
雇用関連は同0.1ポイント増の53.4と、2カ月連続で上昇した。
全国12地域別では、10地域で上昇。甲信越と九州の2地域で低下した。最も上昇幅が大きかったのは東北の4.2ポイント増。
2~3カ月先の景気の先行きに対する判断DI(季節調整値)は50.0で、前月比0.8ポイント上昇した。
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景気判断の理由で、主な回答は次の通り。
「今春は例年よりも暖かく桜の開花なども早かったため、客の動きはやや良かったが、それも一段落して、現状はやや悪くなっている」(現状、やや悪、甲信越、観光型旅館)。
「6月18日の大阪北部地震以降、宿泊やレストランの客が減少している。宿泊では海外客によるキャンセルが見られるほか、レストランは全体的に落ち込んでいる」(現状、やや悪、近畿、都市型ホテル)。
「6月は総会等で宿泊数が伸び、それに伴ってレストラン客も増加している」(現状、やや良、中国、都市型ホテル)。
「客室稼働率は3カ月前と同様に、前年同月実績を下回る見込みである。沖縄県への入域観光客数は好調に推移し続けているものの、競合ホテルが多く思った以上に稼働が伸びていない」(現状、不変、沖縄、観光型ホテル)。
「今後の先行予約状況が芳しくない。特に国内個人客の動きが鈍く、夏休みシーズンに向けての来店数の伸びがあまり見られない」(先行き、不変、北海道、観光型ホテル)。
「夏休み期間の受注が気になるところだが、動きは乏しい。また、大阪北部地震の今後が気になるところで、風評被害が懸念される。秋までの受注は前年同時期を、上回ってきている」(先行き、やや良、甲信越、旅行代理店)。
「民泊をはじめとする競合先との競争が激しくなってきた」(先行き、不変、東海、都市型ホテル)。
「予約状況の前年比は6月以降の平均で110%で推移しており、特に7~8月は130%を確保している」(先行き、不変、北陸、観光型旅館)。
「夏休みの予約状況は例年より遅れており、8月の空室が目立っている」(先行き、やや悪、九州、都市型ホテル)。




