岡山県瀬戸内市の観光事業者らでつくる「せとうちアドベンチャーツーリズム協議会」は6月22日、同市内のホテルリマーニで「せとうちアドベンチャーツーリズムフォーラム」を開催した。瀬戸内市を起点にしたせとうちエリアの次世代人材の育成や地域活性化を目的に、アドベンチャーツーリズム(AT)の取り組みを進めるべく、ATの概念や先進事例を学んだほか、ATに取り組む意義などを議論した。
昨年12月、ATやスポーツと地域の関わりなどを専門とする、岡山理科大の林恒宏准教授や吉備オープンイノベーション協会(KOIA)が中心となって「せとうちATキックオフ会」を実施。
「日本のエーゲ海・牛窓」「日本刀の聖地・長船」などの全国区の観光資源を有する瀬戸内市で岡山県内では初めてのATの取り組みを進め、地域を担う次世代の人材の育成や、地域資源を経済活動に結び付けるビジネスモデルの構築を目指すことを掲げた。今年5月1日にはせとうちAT協議会を設立、今回のフォーラム開催に至った。
フォーラムの冒頭であいさつした武久顕也市長は「ATには観光を通じて地域の魅力を楽しんでもらえる可能性がある。皆さんがプレーヤーとなり地域経済を回し、雇用を創出できるのも魅力だ。インバウンド隆盛の中にあって、瀬戸内市は『穴場』。皆さんに知恵を持ち寄ってもらい、瀬戸内の地域資源を活用して日本の魅力を感じてもらえるようにしていければ」と協力を呼び掛けた。
フォーラムでは、山下真輝・日本アドベンチャーツーリズム協議会業務執行理事(JTB総合研究所主席研究員)が「アドベンチャーツーリズムで”せとうち”を世界へ!」をテーマに基調講演した。
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