海外旅行の商談に400人 KNT-CTホールディングス、商品説明会やワークショップ


支店など58カ所、パートナー159社が参加

 KNT―CTホールディングス(HD)は5月27日、海外旅行のPRや商談を行うイベント「第17回海外旅行交流コンベンション」を東京都台東区の産業貿易センターで開催した。海外旅行の商品説明会、団体系営業拠点とパートナー企業との商談会、情報交換会(ワークショップ)を行った。団体や海外旅行の企画造成担当者や提携販売店、運輸、宿泊、観光団体の関係者など約400人が参加した。

 冒頭、KNT―CTHDの丸山隆司社長が「18年度は、復活したヨーロッパ、好調が続くハワイ、そしてアジアと前年比109%となり売り上げ、利益も前年も上回った」と堅調さをアピールし、今後さらに売り上げを伸ばすには、ウェブ販売の強化がカギを握ると強調した。また、現在注力しているものとして、ウェブ販売のほか、近畿日本ツーリスト(KNT)とクラブツーリズム(CT)のウェブや顧客データベースの相互連携による一体化、OTAにはまねのできないテーマ性のある着地型商品の企画、造成を挙げた。

 また現状について、池畑孝治グループ事業推進本部長が「昨年度は、海外旅行は全社として売上高が7.1%アップした。売上高はしっかり伸びているが、収益率が下がっていることが現在の課題としてある。出費を削減しながらも、価値のある商品を提供し、1人当たりの単価を500~千円程度の上積みを図っていきたい」と述べた。また、6月7~9日にハワイで開催するイベント「まつりインハワイ」について、「今年で6回目となるが、全社で声がけし、例年参加者は1400人程度だが、2千人を目指す」と意欲を示した。

 また、6月19日付で社長に就任予定の近鉄グループホールディングスの米田昭正取締役常務執行役員が出席し「これまではホテルで受ける側だったが、今度は逆の立場となる。アメリカに17年いた経験を生かしながら丸山社長と二人三脚の体制で取り組んでいく」と抱負を述べた。

 商品説明会では、売り上げが堅調なヨーロッパ、ハワイ、アジア、オセアニア、アメリカなどホリデイの最新商品を販売営業担当がパートナー企業などに説明。河野淳海外旅行部長は「GWは前年比200%を超える実績を上げ、7月以降の夏商戦もCTのテーマ性ある商品の売れ行きが良いなど、現在130%程度と好調だ。ウェブではお客さまが目を止める商品、見せ方を、店頭では店舗の前で振り返るような企画を展開していく」と方針を示した。

 このほか、メディアとの質疑応答で丸山社長は「今後はアメリカなど海外での営業、販売展開を進めていく」と海外旅行事業の拡大に向け、グローバルに事業を展開する考えを示した。池畑グループ事業推進本部長は「過去には110万人の取り扱いがあったが、現在は80万人に甘んじている。まずはすぐに100万人に戻したい」と意気込んだ。河野海外旅行部長は「ウェブの統合を、今年の秋から来年にかけて終わらせたい」と語った。


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