日本旅館協会北海道支部連合会(198会員)は22日、札幌市内のホテルで通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選と2018年度事業計画の審議、了承した。
役員改選では、会長の西野目信雄氏(ホテル大雪)が退任し、新会長に浜野浩二氏(定山渓グランドホテル瑞苑)を選任。副会長に新任2人を含む7人を選出した。また、新設された常任相談役に西野目氏と桑島繁行氏(知床グランドホテル北こぶし)が就任した。総会には会員約50人のほか、来賓として日本旅館協会本部の針谷了会長が出席した。
冒頭のあいさつで西野目会長は、民泊の条例制定に向け、関係8団体の意見をまとめ、道に要望する活動に力を入れたことを説明し、「途中で体調を崩し迷惑をかけたが、皆さんの支えのおかげで任務を果たすことができた」と退任の言葉を述べた。
浜野新会長は「順調な北海道観光も、JR線の問題やインバウンド増への対応など多くの課題を抱えている。会員皆で情報を共有し、力を結集して、さまざまな取り組みを進めていきたい」と抱負を語った。
2018年度事業としては、協会本部と連携して生産性向上への取り組みや電子決済システムの活用を促進するほか、民泊新法の施行後における実効性ある違法取り締まりの要請活動や観光振興の新財源策への対応の検討に取り組むことなどを承認した。会員の拡大に向け、新規入会者の入会金を廃止することも決めた。
北海道ホテル旅館生活衛生同業組合の通常総会も開かれ、そのあと2団体による合同懇親会を開催。関係官庁や関係団体、旅行各社からの来賓を含め、約120人が出席した。
浜野新会長