流氷観光クルーズ本番 コロナ禍で利用者減


 サハリン北東部で生まれ、オホーツク海を南下しながら成長して北海道の沿岸に押し寄せる冬の風物詩、流氷。沿岸の網走市や紋別市では、地元企業による流氷観光クルーズが本番の時期を迎えている。

 拠点都市の網走市では、流氷観光砕氷船「おーろら2」(489トン)=写真=が毎日5便運航。押し寄せる流氷群を豪快に切り開きながら、沖合5キロほどまでの海域を周遊する。

 紋別市では、船首にドリル状のスクリューを持つ赤い船体の砕氷船「ガリンコ号Ⅲ」(366トン)と「ガリンコ号Ⅱ」(150トン)が毎日10便運航。ドリルで流氷群を砕きながら港内外を回っている。

 今年は寒気が強く、1月中旬には沖合に流氷群が現れ、例年より早い1月末に接岸。毎日の風向きで離接岸を繰り返すが、世界自然遺産の知床半島を望む海を一面に埋め尽くす光景は圧巻だ。

 時には流氷の上にアザラシや羽を休めるオオワシなども現れる。

 流氷観光クルーズは、国内ではここだけでしか体験できない。例年は国内外からの観光客で満席になる便も多いが、今年はコロナの影響で利用が大きく落ち込んでいる。クルーズの運営会社は、「何とか早くコロナが落ち着き、たくさんの皆さんに楽しみに来てもらいたい」と話す。

 運航は「おーろら2」が4月3日まで、「ガリンコ号Ⅱ、Ⅲ」は3月31日までの予定。

 
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