来年度予算概算要求は14%増の72億円 観光庁

  • 2009年9月5日

 観光庁は8月31日、来年度予算の概算要求を発表した。2009年度当初予算比14%増の総額72億900万円を要求し、2020年に訪日外国人旅行者を2千万人にする目標の実現に向けた施策などを強化する。外客誘致関連事業を括った「訪日外国人2千万人プログラム」では、プロモーションの強化のほか、外客の受け入れ環境の整備を促すため、地域の現状を評価する基準づくりに予算を充てた。

 政権交代が予想される中での予算編成作業となったことについて、観光庁では「政権交代を意識して予算を組んだということはない。外国人旅行者の訪日促進、観光圏の整備など、これまで取り組んできた観光政策のさらなる推進が柱となっている」(総務課・石原大企画官)。

 来年度概算要求額のうち、日本政府観光局(JNTO)の運営費交付金などを除く、各種施策に充てる予算は09年度当初予算比23%増の49億3900万円となった。

 各種施策に充てる予算は、2千万人プログラムに加え、「国際競争力の高い魅力ある観光地づくりプログラム」「旅行需要創出に向けた周辺環境整備プログラム」の3分野に分かれている。

▽訪日外国人2千万人プログラム(要求額=23%増の41億700万円)
 ビジット・ジャパン事業には33億5200万円を充て、プロモーションを強化。2010年を「ビジット・ジャパン・イヤー」に設定していることから、観光・運輸業界だけでなく、小売業や製造業など幅広い業界とタイアップした誘客活動を促進する。また、現在の重点12市場にインド、ロシア、マレーシアの3カ国を追加し、新興市場を掘り起こす。

 受け入れ環境の戦略的整備のための評価基準の構築のため6千万円を使う。地域の交通機関や宿泊施設、観光施設、観光案内所などを対象に、標識の外国語表示や多言語対応の現状を評価する基準を作成。地域の課題を明確化することで、改善、向上につなげる。地域間、国際間の比較もできるようにする。

▽国際競争力の高い魅力ある観光地づくりプログラム(要求額=27%増の7億7300万円)
 観光圏整備事業に6億8300万円、観光まちづくり人材育成事業に2900万円、新規事業として瀬戸内海などの船旅振興事業に6千万円を計上した。

 観光圏の整備では、グリーンツーリズムを推進する農林水産省の「ようこそ!農村」プロジェクトとの連携を促すほか、観光魅力の創出につながる社会資本整備を重点的に支援する。

▽旅行需要創出に向けた周辺環境整備プログラム(要求額=20%減の5900万円)

 政府を挙げて取り組むべき課題に位置づけられている休暇取得・分散化の促進に関する実証事業として3千万円。企業の休暇取得促進に加え、学校休業の多様化、柔軟化につながる実証事業を地域で行う。

 08年度から実施している観光産業イノベーション促進事業には2400万円を付け、公募により生産性の向上などにつながる実証事業を支援する。

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