政府の観光立国推進戦略会議(座長=牛尾治朗・ウシオ電機会長)が1日、来年7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の会場となるザ・ウィンザーホテル洞爺で開かれた。サミットを契機とした外国人旅行者の誘致など北海道観光の活性化について討議。11月に首相官邸で開かれる次回会合では、今回の検討を基に、具体的な振興策を盛り込んだ緊急提言をまとめる。
戦略会議は今回で10回目だが、官邸以外で開かれるのは初めて。戦略会議メンバーだけでなく、高橋はるみ・北海道知事、南山英雄・北海道経済連合会会長ら地元関係者も出席した。
議題は「サミットを契機とした北海道・日本の魅力の世界への発信および観光振興」。海外へのプロモーションや外国人観光客の受け入れ態勢整備などについて課題や施策を検討した。
北海道では今年6月、高橋知事を会長とする「北海道洞爺湖サミット道民会議」を設置。事業計画には、北海道観光の魅力発信、観光ホスピタリティの向上、外国人観光客への案内態勢の整備などを盛り込んでいる。
戦略会議は次回会合で、洞爺湖サミットを活用した北海道観光の振興に向けて、施策や役割分担などを具体化したアクションプログラムを緊急提言の形でまとめる考えだ。