国土交通省は3月29日、2010年(1〜12月)の航空輸送統計速報を発表した。それによると、国内線旅客数は前年比0.5%増の8434万人となり、4年ぶりに増加した。国際線は同5.3%減の1456万人で3年連続の減少。
国内線を幹線、ローカル線別に見ると、人ベースで幹線は同1.7%増の3547万人、ローカル線は同0.4%減の4886万人。ローカル線は航空会社による減便などが響いたと見られる。
旅客数がもっとも多かった路線は羽田〜新千歳線で、同0.2%増の約904万人(座席利用率68.1%)だった。次いで同〜福岡線の754万人(同66.4%)、同〜大阪線の528万人(同63.7%)と続く。上位10路線に大きな変動はないが、福岡〜沖縄線が143万人(同64.7%)となり、前年12位から9位にランクアップした。
国際線は中国方面が同6.1%増の約324万人で、韓国(約189万人)を大きく上回っている。