日本国際観光映像祭実行委員会は12日、与論島を舞台としたアートプロジェクトを実施すると発表した。
日本国際観光映像祭は第3 回の開催に合わせて、初めてアート&ファクトリージャパン(以下:ファクトリー)を行います。ファクトリーは元々はポルトガルの国際観光映像祭ART&TUR で始まり、映像作家が現地で合宿し、その中で人々と交流し、その魅力を発見し、さらには地域の課題解決のためにその自らの感性にしたがって観光映像を制作します。一般的な観光映像では発注者がいますが、ファクトリーでは彼らは自らの作品を制作します。そして、ニューノーマル時代の観光映像のあり方を考えます。
今年は、コロナ禍の世界的な広がりがあり、海外からの映像作家を呼ぶことはできませんが、日本国際観光映像祭などで受賞歴のある優れた日本在住の作家たちを4チーム招聘し、鹿児島県の与論島をフィールドにファクトリーを開催します。与論島はこれまでにも国際映像祭で受賞するような秀逸な観光映像を生み出してきた島です。その観光の島で、住民と観光のこれからを模索する観光映像の制作を行います。
また、この企画ではクラウドファンディングに挑戦しています。ただし、それは制作費のためではなく、映像の世界展開、観光映像の上映会を与論島で行うことに主に用います。返礼品として、与論島出身の人々と与論の人たちがつながるために制作されたポストカードやコロナ禍で消費が落ち込んでいる与論の特産品や銘酒を返礼品を用意し、島の振興に貢献します。また、映像への投票権も返礼品です。
クラウドファンディングサイト:Motion-Gallery
「与論島を舞台としたアートプロジェクト、ART&FACTORY JAPANの観光映像で島の人たちを応援したい」
https://motion-gallery.net/projects/factory_japan2021
4組の作家たちが制作する映像は、京都市の清水寺で3 月に開催される第3 回日本国際観光映像祭の中でプレミア上映され、審査員と投票権を持つ人々の審査によって優秀作品が選ばれます。それらの作品は海外の映像祭へ出品します。