
山形の秋の風物詩「日本一の芋煮会フェスティバル」が17日、山形市内の中心部を流れる馬見ヶ崎川河川敷で開かれた=写真。厳しい残暑の中、4年ぶりのコロナ禍後の通常開催だったことから県内外から訪れた芋煮ファンや観光客らが大勢参加、当日の芋煮整理券を求め長い列ができた。
日本一の大鍋「三代目鍋太郎(直径6.5メートル)」で3万食分の芋煮の調理は早朝4時に仕込みが始まり、10時ごろには芋煮がたき上った。大鍋のふたを外した瞬間、湯気が大空に舞い上がった。
芋煮は里芋3.2トン、山形牛1.2トン、しょうゆ700リットル、地酒90リットル、こんにゃく4千枚、ネギ3500本などの県産食材を厳選しバックホーを使って調理する光景は圧巻だ。
芋煮を受け取った参加者は、椅子やシートを敷き飲食エリアで食味する。会場一体には爽やかな秋風に乗って甘いしょうゆの香りが漂った。
河川敷両岸には、4年ぶり復活した山形豚を使った「しお芋煮」ゾーンとともに、山形の地酒などが飲み放題の「IMONI LOUNGE」や芋煮とバーベキューがセットになった「キャンピングカーVIP」が初出店しイベントを盛り上げた。