「健康と幸福の旅」テーマに流科大の西村教授が講演
日本スパ&ウェルネスツーリズム協会(JSWT)が14日に東京都内で行った総会で、流通科学大学人間社会学部長、教授の西村典芳氏が「健康と幸福の旅・ウェルネスツーリズムの新たな視点」と題して講演した。西村氏は人々の健康を維持する「ウェルネスツーリズム」について、その重要性を強調。各地で行われている事例を紹介した。
西村氏は「新型コロナ感染症の流行を機に、約4割の人が生活習慣病を意識するようになったが、行動の変化につなげている層は少ない」「(従業員の健康を考える)健康経営実践の必要性を感じている企業が97.9%」など、各種のデータを紹介。その上で、人々の心と体の健康を維持するためのウェルネスツーリズムの重要性を述べるとともに、長野県信濃町の「癒しの森プロジェクト」など、各地で行われている同ツーリズムの事例を紹介した。
講演では日本の旅行者の47%が「2023年の次の旅行は『ウェルネス』『リトリート』にプライオリティを置きたい」と回答したOTAの調査結果も報告。同ツーリズムについて、市場のさらなる伸長を予測した。