中国駐東京観光代表処は2日から7日にかけて、「『ニーハオ!中国』河南省FAMツアー」を、日本の旅行会社やメディア、出版業界、写真家、作曲家、インフルエンサーに向けて催行した。6日には、日本と河南省の旅行会社による旅行商品開発ワークショップが許昌市内で開催され、日本で人気の「三国志」の旅をテーマとした旅行商品の開発に向けて商談会が行われた。
ワークショップの冒頭、河南省文化と観光庁対外交流協力処の範一言処長が登壇。「日本のお客さまには、1980年代から多数訪問いただいており、われわれの交流の歴史は長い。今までのインバウンド商品としては、黄河の旅、古都をめぐる旅などが日本向けに販売されてきた。今後は、三国志の旅をテーマにさまざまな企画商品を造成していただきたい」とあいさつ。河南省の魅力を日本に向けて紹介するPR動画も披露し、今後も両国間の交流が活発化することに期待を示した。
続いて、許昌市文化と放送旅游局の李紹英局長が登壇。「許昌市では、観光資源としての潜在性を探求してきており、文化・観光ブランドの影響力も高まっている。コロナ前は多くの日本のお客さまが許昌を訪れ、三国志の遺跡を楽しまれていた。コロナが収束したこれからも、日本の旅行会社の方々と協力しながら、三国文化の旅をテーマに新しい旅行商品の開発、許昌の観光発展に貢献していきたい」と意気込みを述べた。
日本の旅行会社からは、ツアーに参加した阪急交通社の江渡明子氏と、ユーラシア旅行社の永田智之氏が代表してあいさつした。中国行きのツアーでは歴史や文化に関心が高いシニア層が多い点や、リピーター層も一定数存在する点など、自社の顧客の特徴について紹介。テーマを絞り、狭いエリアでツアーを造成するなど新しい形で商品造成する可能性について言及した。
ワークショップの後半では、日本と河南省の旅行会社の間で商談会が行われ、日本人観光客向けの観光地の紹介や、各社の顧客の特徴説明などを行う様子が見られた。
冒頭あいさつを述べる範一言処長