
帝国データバンクがこのほど公表した昨年12月の景気動向調査で、旅館・ホテルの景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は前月比7.4ポイント減の56.9。4カ月ぶりの悪化も4カ月連続で全51業種中の最高値となった。全業種計は同0.1ポイント増の44.9。「国内景気は年末需要が堅調だった中で、暖冬による季節商品の不振や自動車メーカーの不正問題などがマイナス要因となった」(同社)。
旅館・ホテルのDIは昨年3月から10カ月連続で判断の分かれ目の50を超えている。
10の業界別では、サービス、運輸・倉庫、小売など6業界が前月から改善。製造、金融など4業界が悪化した。
サービスは同0.1ポイント増の50.9。15業種のうち飲食店、娯楽サービスなど6業種が改善。旅館・ホテル、リース・賃貸など9業種が悪化した。
運輸・倉庫は同0.7ポイント増の44.5。トラック輸送やタクシーで年末需要を実感する声が複数上がった。
小売は同0.3ポイント増の41.5。観光客の増加や年末年始のイベント開催で飲食料品小売が4カ月ぶりに改善した。
10の地域別では近畿、北陸など5地域が改善。北海道が横ばい。東北など4地域が悪化した。
景況感に関する企業の主な声は次の通り。
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