旅行への支出「増やす」の割合上昇 日本銀行生活意識調査


 日本銀行は9月、国民の生活意識に関するアンケート調査を行った。1年前と比べて支出を増やした消費項目を挙げてもらったところ、旅行が10.5%と、今年3月の調査から0.5ポイント上昇した。現在の景況感は、1年前から悪くなったとする回答率が上昇。ただ、現在の景気水準が良いとする回答率も同様に上昇している。

 1年前と比べて支出を増やした項目を三つまでの複数回答で挙げてもらったところ、食料品(23.1%)、家電(19.6%)、保健医療サービス(15.4%)、教養娯楽サービス(14.5%)、自動車(14.1%)が上位に挙がった。旅行は10.5%で8位にランクされる。

 3月の調査との比較では、上位3位まで軒並み数字を落としているのに対し、旅行は0.5ポイント、教養娯楽サービスは1.1ポイントと小幅ながら上昇した。

 一方、1年前と比べて支出を減らした項目は、外食(25.3%)、衣服、履物類(21.6%)、旅行(20.1%)、食料品(10.5%)、教養娯楽サービス(9.3%)が上位となった。

 3月調査との比較では、旅行が2.7ポイント低下するなど、上位4位までいずれも低下している。5位の教養娯楽サービスは0.9ポイント上昇した。

 1年前と比べた現在の景況感は、「悪くなった」が20.7%と、今年6月の調査から2.2ポイント上昇した。このほか「良くなった」が7.4%で、同1.2ポイント低下。「変わらない」が71.3%で、同1.3ポイント低下。「良くなった」割合から「悪くなった」割合を引いた景況感DIはマイナス13.3で、同3.4ポイント低下した。

 現在の景気水準は、「良い」が0.8%、「どちらかといえば良い」が15.9%、「どちらとも言えない」が44.8%、「どちらかと言えば悪い」が30.8%、「悪い」が7.0%。

 「良い」と「どちらかと言えば良い」を加えた値は16.7%で、6月の調査から0.2ポイント上昇した。「悪い」と「どちらかと言えば悪い」を加えた値は37.8%で、同0.3ポイント低下した。

 今後1年間、商品やサービスを選ぶ際に特に重視すること(三つまでの複数回答)は、「価格が安い」(52.2%)、「安全性が高い」(44.9%)、「長く使える」(41.2%)、「信頼性が高い」(36.4%)、「機能が良い」(30.4%)などだった。

 6月調査との比較では、「価格が安い」が1.3ポイント上昇。「安全性が高い」が1.1ポイント低下した。

 
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