島根県津和野町、豪雨の風評被害払拭へ緊急キャンペーン開始


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 今夏の集中豪雨で大きな被害にあった島根県西部は、復旧が順調に進み、各施設は営業を再開している。7月28日の豪雨で一部大きな被害を受けた津和野町は、元気になった姿を全国にアピールし、観光客離れを食い止めようと、緊急観光客誘客キャンペーンをスタートさせた。

 津和野町観光協会は、大雨報道による風評被害対策と、報道で津和野を知った人々の誘客を図るため、「災害に負けない! リスタート津和野大作戦」キャンペーンを開始した。

 現在JRの一部で代行輸送を行っているものの、観光エリアの主要施設はほぼ営業中。ロゴの「Re:START TSUWANO」の「Re:」には「津和野は大丈夫か」「安全だろうか」という心配の声への返事という意味を込めた。

 キャンペーンでは、500円のチケットで千円分の買い物が、宿泊施設や飲食店、土産店などで楽しめる金券を販売した。金券は観光協会で扱っており、1グループ2千円分まで購入できる。

 また観光協会は団体ツアーの誘客を促進するため、受注型の団体バスツアーに助成金の支給も行う。給付対象は、催行日が10月1日〜12月27日を1期とし、2期は来年1月6日〜3月31日まで。1期を優先的に、バス1台(20人以上)につき、日帰り1万5千円(千円以上の昼食と滞在時間100分以上)、町内での宿泊は2万5千円、宿泊と日帰りの両方の条件を満たせば4万円支給する。

 同協会は、そのほかにも各種イベントの開催や「津和野町観光協会放送部」を立ち上げ、津和野の元気な姿をネット動画で配信する。

有福温泉も復旧 県東部被害なし
 8月23日からの大雨で被害を受けた県西部の江津市周辺では、1300年の歴史を誇る温泉郷「有福温泉」が河川の氾濫により床上浸水などの被害を被った。計6軒の旅館と三つの外湯は休業を余儀なくされたが、現在では復旧が進み、8月28日からは外湯や一部の旅館は営業再開を本格化した。

 そのほか県西部の浜田市、邑南町では観光施設、宿泊施設ともに被害はほとんどなく、通常通り営業している。

 出雲市など県東部では豪雨による影響はまったくなく、通常通り営業している。

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