島根県観光連盟は9月25日、東京・永田町の都道府県会館で、旅行会社や学校関係者らを対象に教育旅行素材説明会を行った。2016年4月から適用する修学旅行の助成金制度や県内各地の教育旅行素材などを紹介。同連盟は下見から本番まで県内の行程は全て同行するとし「安心安全の島根県」をアピールした。
主催者を代表してあいさつした同連盟の門脇弘政専務理事は「島根県には古代、中世、近世と幅広く学習できる歴史、文化がある。交通の便は飛行機のほか山陽と三つの高速道路で結ばれており、広島とセットにした教育旅行ができる」と誘致を促した。
同連盟の教育旅行誘致コーディネーターの早川正樹氏は教育旅行を対象にした助成金制度について説明。県内で1泊以上宿泊し、同連盟が発行する「教育旅行素材集」に掲載している体験メニュー、またはその他の指定する体験メニューを一つ以上実施するのが条件。助成額はバス1台につき3万円、県内で2泊以上の場合は追加で1人あたり千円を助成する。松江市、出雲市、浜田市、美郷町ではスポーツ合宿、文化合宿についても助成金制度を行っている。早川氏は「観光連盟はワンストップサービスを提供している。体験メニューの予約、安全対策の資料の手配などすべて行うので利用してほしい」と述べた。
地域別のプレゼンテーションでは、開館7年目を迎えた、県立古代出雲歴史博物館やアジアで初の世界産業遺産である石見銀山、山陰随一の品ぞろえを誇る島根県立美術館などの各施設や地域などがさまざま提案を行い、参加者らは熱心に耳を傾けていた。