岸田文雄首相は1月17日、衆参両院の本会議で施政方針演説を行った。観光政策については「地域活性化」の中で、「新型コロナの影響への適切な支援を図りつつ、コロナ後を見据え、観光産業の高付加価値化を推進する」と述べた。
観光政策に直接言及した箇所は1カ所にとどまった。ただ、地方の活性化では、「デジタル田園都市国家構想」の推進に意欲を示した。5G、データセンター、光ファイバーなどのインフラを整備、民間投資を促し、新たなデジタルサービスで地域の課題を解決する。
この他に地域活性化では、「日本酒、焼酎、泡盛など文化資源のユネスコへの登録を目指すなど、日本の魅力を世界に発信していく」。沖縄の本土復帰50周年では、沖縄の歴史や復帰の意義を踏まえ、「強い沖縄経済をつくるための取り組みを進める」と述べた。
演説する岸田首相(画像・官邸ホームページから)