東日本大震災からの復興をアピールするイベント「東北絆まつり」(実行委員長・佐藤孝弘山形市長)が5月22、23の両日、山形市役所をメーン会場に開催された。昨年、開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1年間延期となっていた。
今回は、コロナ変異株感染拡大の防止から沿道でのパレードは中止となったが、東北6県の各夏祭りで使用される「青森ねぶた祭」の山車や「秋田竿燈まつり」の大若(提燈)などのほか、祭り衣装が展示された。
あいさつした佐藤実行委員長は、「今年、東日本大震災から10年の節目の年を迎えた。東北の絆を再認識するとともに、真の復興を願い、記憶を風化させることなく次世代に継承していくことがわれわれの責務だ。6県が力を合わせ、美しく力強い東北をつくっていこう」と呼び掛けた。
セレモニーの最後には佐藤実行委員長が6県の市長会を代表し「東北の絆と復興」に向けての大会宣言を発した。
大空に「夢・感動」を描く航空自衛隊のアクロバットチームのブルーインパルスが祭りに花を添え、山形市内上空を旋回飛行。市内各所で大きな拍手が湧き起こる中、2日間の祭りを締めくくった。
東北絆まつりは、東日本大震災からの復興を願い2011年から16年まで開かれた「東北六魂祭」の後継行事で、17年に始まり毎年会場を変え、東北各県の県庁所在地で開催されている。
来年は秋田市で開催される。佐藤実行委員長から穂積志秋田市長に「絆を灯す。」と刻まれたのぼり旗が手渡された。