日本旅館協会北海道支部連合会は11日、会員旅館を対象に毎月実施している宿泊実績調査の結果をまとめた=表。新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の発令などで旅行需要が落ち込み、2020年4月の宿泊人員は前年同月比83.8%減、売り上げは同74.9%減となった。
北海道内の主な観光地・温泉地14地区に所在する旅館108軒が回答した。
宿泊人員のうち国内客は前年同月比80.1%減、訪日客は同99.8%減だった。政府、自治体による外出や旅行の自粛要請、旅館の休業、休館で、国内客の宿泊人員は大幅に減少した。インバウンドも世界的な感染症の流行や出入国管理の強化などでほぼゼロとなった。
新型コロナウイルスに関して政府は4月16日、特別措置法に基づく緊急事態宣言を全国に拡大し、北海道は特定警戒都道府県の一つに位置付けられた。国内客のゴールデンウイークの旅行も自粛が要請され、旅館業は書き入れ時に大打撃を受けた。