県民対象に宿泊費を割引
奈良県は26日、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ県内の観光需要を喚起するため、「いまなら。キャンペーン」を開始した。県内在住者が対象で、県内の宿泊施設の利用料金を1人当たり最大1万5千円割り引く。奈良の魅力を知ってもらい、各地に何度も足を運んでもらう狙いもある。
期間は来年1月31日まで。宿泊施設を利用した宿泊・日帰り旅行プランが対象。最大で7割程度の割引を実施し、利用回数に制限は設けない。ただ「Go Toトラベル」との併用はできないとしている。
割引額は、プランの価格帯が3千円以上で2千円(自己負担額千円)、4500円以上で3千円(同1500円)、7千円以上で5千円(同2千円)、1万4千円以上で1万円(同4千円)、2万1千円以上で1万5千円(同6千円)となる。
キャンペーンに参画する県内の宿泊施設数は24日時点で267軒、今後も増える予定だ。コロナの感染拡大を防ぐため、宿泊施設に対しては、(1)旅行者全員に検温と本人確認を行う(2)浴場やレストランでは数制限や食事提供の工夫、間隔の確保―など、衛生管理の徹底を求めている。
キャンペーンを利用するにはるるぶトラベルやじゃらんnetなどの宿泊予約サイトから申し込むか、セブンイレブンなどコンビニエンスストアで割引クーポンを購入する。
県民対象のキャンペーンで県内の観光魅力を再認識してもらう(奈良公園)